バイオマス対応でさらに環境に配慮したまな板に
弊社は1991年のまな板発売当初より、自然環境に配慮したものづくりをして参りました。
ハセガワのまな板は内部に木芯を使用することで、石油由来のポリエチレン使用比率が低くなっており、
調理道具選びの面から自然環境の改善に貢献することができます。
600×300×20㎜のまな板の場合(SDK20-6030)、ポリエチレン単体のまな板と比べ、
約1.45㎏もポリエチレンの使用量が少なくなっております。
そして2022年さらなる環境配慮型に進化。
「ポリエチレン抗菌かるがる」「ポリエチレンかるがる」のプラスチック部分に
バイオマス配合ポリエチレンを使用することで、バイオマス度30の認定を受けました。※1
加えて内部に木芯を入れたハイブリッド構造であることで、
一般的なポリエチレンまな板よりも焼却時に発生するCO2排出量を約50%削減できます。
※1㎏のポリエチレンを焼却すると3.14㎏-CO2/㎏の二酸化炭素が排出されます。(環境省の3R原単位の算出方法より)
600㎜×300㎜×厚さ20㎜の「業務用まな板」1枚の場合
ポリエチレン単体まな板:製品重量≒3.4㎏(製品重量)×3.14≒10.7㎏排出
かるがるまな板:製品重量≒2.4㎏(製品重量)×0.7×3.14≒5.3㎏排出
となり、焼却時のCO2排出量は約50%削減できます。
(かるがるまな板のバイオマス度30%部分は植物由来によるカーボンニュートラルによりCO2排出0と換算されます)
※1 2024年2月現在、バイオマス度30の認定を受けた製品は
「ポリエチレン抗菌かるがる」「ポリエチレンかるがる」「ポリエチレン抗菌軽量おとく」「ポリエチレン軽量おとく」「ポリエチレン抗菌ブルーかるがる」「ポリエチレンブルーかるがる」の6製品です。
バイオマスプラスチックはトウモロコシやサトウキビ等、植物由来の原料を使用して作られています。
焼却する際に二酸化炭素を排出しますが、原料である植物が育つ際、光合成により二酸化炭素を吸収しているため、
二酸化炭素量に影響を与えないという考え方から
石油由来のプラスチックより環境負荷を減らすことが可能とされています。
ポリエチレン抗菌かるがる・ポリエチレンかるがるは
お客様の「作業環境」の改善をサポートできる特長(軽量で変形に強く、使い分けが容易等)を持たせた結果、
給食業界や食品工場、ホテル、旅館、一般飲食店等で広く使われるようになりました。
そして2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標SDG‘s」への取り組みとして、
新たに求められているのは「自然環境」を意識した製品です。
CO2排出量やプラスチック問題などの様々な課題を抱える中、
ポリエチレン抗菌かるがる・ポリエチレンかるがるを木芯構造+バイオマスプラスチック仕様にしたことで
「作業環境」と「自然環境」2つの環境に配慮したまな板へと進化しました。
上記2種のまな板を高まる自然環境対策へのニーズへ向けた第一歩となる製品として、
今後もバイオマス度向上の他、水平リサイクルの実現、
製造における二酸化炭素排出量の削減等の研究開発を強化し、
持続可能な社会への取り組みをさらに進めて参ります。