料理好きなら知っておきたい!業務用調理器具と家庭用調理器具の違い

皆さんは「業務用」って聞くと、どんなものを思い浮かべますか?
なんだか、一般の家庭ではちょっと手に余るような、特別な感じがしますよね。たとえば、すごく量が多かったり、プロ仕様のすごい性能を持っていたり・・・。

一般的に会社や保育園、老人ホーム、学校、お店などで使うことを目的に作られたものが「業務用」と呼ばれています。それに対して、普通の家庭で使うものは「家庭用」「一般用」と呼ばれます。

実は、まな板やヘラといった調理器具にも「業務用」があるんです。私たちの会社で作っている製品も、その多くがプロ向けの調理用品。家庭で使うものとは、求められる性能が少し違います。
お店の種類によっても業務用に求められる性能はさまざまですが、今回は学校や病院、施設、工場など、たくさんの料理を作る現場向けの「業務用」と「家庭用」の違いを分かりやすくお話したいと思います。

ここが違う!業務用と家庭用の調理器具

01. 大きさ、耐久性

業務用はサイズも特長的です。大量調理の現場では、人の身長くらいのヘラを使用しているところもあります。
大量の食材を混ぜる必要があるため、作業はとてもハード!かんたんに壊れたりしないような耐久力をもっているのも業務用に欠かせないポイントです。

02. 対応する消毒方法の違い

家庭では食器洗い機を使ったり、熱湯をかけたり、漂白したりするくらいだと思います。
でも、学校の給食センターなど絶対に食中毒を出してはならない現場では、徹底的に消毒するために「熱風保管庫」や「紫外線殺菌庫」を使うことがほとんどです。
そのため、業務用の調理器具は、高温・長時間の熱風や紫外線があたる厳しい消毒環境に耐えられるように作られています。

03. 洗いやすさの違い

衛生面でとっても大切なのが、洗いやすさです。
私たちはよく「洗浄性に優れる」という言い方をしますが、とにかく洗いやすいことが大事!
洗い残しがあると、食中毒の原因になることもあるので、業務用の調理器具は汚れが入り込む隙間をなくしたり、汚れがたまる部分を洗いやすい形にしたりとさまざまな工夫がされています。

その他にも、食中毒を防ぐために色分けができるように、カラーバリエーションが豊富だったり、割れたり欠けたりしにくい特別な素材を使っていたりと、衛生管理・異物混入対策の面で工夫された製品がたくさんあります。
安心・安全に使えるように作られている分、家庭用よりもお値段が少し高くなってしまうのが、少し残念なところですね。

業務用と家庭用、使い分けは必要?

家庭で業務用製品を使う場合

結論から言うと問題はありません。しかし業務用製品はさまざまな機能が付いているので、家庭用と比べるとかなり高価です。
たとえば、ホームセンターで1,000円以下で売っているターナーが、業務用だと10,000円近くすることもあります。普通の家庭で使うには、ちょっとオーバースペックかもしれません。

業務で家庭用製品を使う場合

業態や使い方などを考えて、必要な性能を持った製品を選ぶ必要があります。
一般的な飲食店なのか、大量調理現場なのかでも必要な性能は違うため、各種マニュアルに沿って選ぶのがおすすめです。

まとめ

今回は「業務用」と「家庭用」の調理用品の違いを紹介しました。
家庭用は、おしゃれで可愛いデザインのものが多くて、使うのが楽しいですよね。でも、業務用製品も安全性を高めるために色々な工夫がされています。
普段、家庭でしか料理をしないという方もプロが使う製品を見てみると、面白い発見があるかもしれませんよ。

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