データで見るハセガワのまな板 ~抗菌と非抗菌は何が違うのか~
皆様は使用されているまな板が抗菌か非抗菌かどうか、または抗菌性能について気にしたことはありますか?
今回はハセガワのまな板の抗菌タイプと非抗菌タイプの菌の増え方の違いについて、社内で実施した試験結果を基にご紹介してまいります。
抗菌とは?
抗菌とは、製品に付着した細菌の増殖を抑制する機能のことを言います。 菌を殺したり除去したりする、殺菌・除菌とは異なります。
詳しくは過去のブログ記事でも紹介しているので、そちらをご覧ください。
試験
今回の試験では、使用後のまな板を放置した場合の時間経過による菌数の変化を見ていきます。
使用後の状態を想定したまな板を再現するために、ハセガワのまな板に使用している表面材の非抗菌タイプと抗菌タイプの2種類を用いました。菌数を測定する機械はバクテスター(株式会社NPC 微生物検査|菌数の迅速測定に|バクテスター)を使用しました。
バクテスター
試験用の食材にはレタスを用いました。
試験の流れ
- レタスを試験片に60 秒程度こすりつけて放置
- 生理食塩水をスプレーし、再び放置(菌を採取しやすくするため)
- 所定の時間が経過したら試験片を回収し、バクテスターで測定
試験の様子
レタスを試験片に60 秒程度こすりつけて放置
生理食塩水をスプレーし、再び放置(菌を採取しやすくするため)
所定の時間が経過したら試験片を回収し、バクテスターで測定
放置後採取したサンプルから作成したプレパラート
これをバクテスターに入れて測定します。
※食材に元から付着している菌以外の雑菌汚染を防ぐために清潔な環境(クリーンルーム:室温20°C前後)で試験を行っています。
試験結果
試験の結果は以下のグラフのようになりました。
※試験データは当社調べ
試験は複数回行っており、グラフの結果はそれらを平均した数値を掲載しています。
上記のグラフを見ると、非抗菌まな板の方は直後と比較して300%近くまで増加している一方、抗菌まな板の方では増加は確認されませんでした。
まとめ
今回は抗菌と非抗菌の違いについて、菌の増殖のデータを交えてご紹介しました。
菌の増え方は条件によってばらつきが生じますので、必ずしも今回の試験結果の通りになるわけではありません。条件次第では今回の試験よりも短時間でより多く増殖する可能性もあります。
今回の試験結果を見るとハセガワの抗菌まな板はかなりの時間放置しても菌数が増えていないことから、高い抗菌効果を持つことが分かりました。
抗菌まな板の性能をご紹介しましたが、抗菌効果は製品がキレイな状態でなければ低下してしまいます。従って、まな板の使用後は抗菌非抗菌を問わず、しっかりとした洗浄/お手入れを心がけて下さい。
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