消毒に使う熱風保管庫・紫外線殺菌庫(包丁まな板殺菌庫)とは?殺菌効果についても調べてみました!

主に学校給食、施設、保育園などの調理現場で調理道具の消毒にご使用されている熱風保管庫・紫外線殺菌庫。上記のような大きな調理場で従事されている方にとっては、知っていて当たり前のものかもしれませんが、改めて「熱風保管庫・紫外線殺菌庫とは」「その効果」について説明していきます。

熱風保管庫とは

熱風保管庫は、熱風によって殺菌・乾燥を行う機器です。
庫内が80~90°Cになるようにコントロールされた熱風が噴き出し、循環することによって中に収納している食器や調理器具に付いた細菌やウイルスなどを死滅・乾燥させます。

熱風保管庫のメリット

  • 庫内全体に熱が循環するため幅広く殺菌効果が得られる。

熱風保管庫を使用する上での注意点

  • 消毒する食器や調理器具の耐熱温度・時間を超えない範囲で設定
  • 熱風の噴出孔は設定温度よりも高温になる為、避けて保管
  • 比較的大型のため、設置スペースも広めに確保しなくてはならない

紫外線殺菌庫(包丁まな板殺菌庫)とは

紫外線殺菌庫(包丁まな板殺菌庫)は、可視光線よりも波長が短い紫外線を用いて殺菌を行う機器です。 庫内に設置された殺菌ランプから照射される紫外線によって、中に収納している食器や調理器具の表面に付いた細菌やウイルスなどを死滅させます。

紫外線殺菌庫のメリット

  • 装置が大きくなく、スペースを取らない
  • 比較的安価で導入しやすい

紫外線殺菌庫を使用する上での注意点

  • 庫内の保管場所によっては紫外線が当たりにくい箇所がある
  • 器具類が濡れた状態のまま入れると水分が庫内に残る
  • 過剰な時間の保管による著しい樹脂製器具の劣化

熱風保管庫・紫外線殺菌庫の消毒効果の試験

実際の試験内容と結果

【試験方法】
菌を付着させたまな板を用意し、各消毒方法を行った後に菌数を測定

  1. 熱風保管庫:設定温度90°Cに1時間入れ加熱。
  2. 紫外線殺菌庫:庫内に1時間入れ紫外線照射。

菌数を測定する機械はバクテスター(株式会社NPC 微生物検査|菌数の迅速測定に|バクテスター)を使用しました。

【試験結果】

01. 熱風保管庫の場合

02. 紫外線殺菌庫の場合

2つとも高い殺菌効果を実感できる結果に!

いずれの殺菌方法も菌数を大幅に減らすことができました。
熱風、紫外線いずれも高い殺菌効果を持つといえるでしょう。

まとめ

今回は熱風保管庫、紫外線殺菌庫のそれぞれの特徴と、実際の殺菌効果についてまとめてみました。
現在お使いの方も多いかと思いますが、食器や器具を十分に消毒するためにも改めて使用方法を確認してみてくださいね。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。